素材となる動画をつなぎ合わせて、
不要な部分を取り除くトリミング作業が動画編集においては一般的です。
このトリミング作業の良し悪しによって視聴者に大きな影響を与えることはご存知ですか？
トリミングがなぜそこまで重要な作業なのか、
今回はその理由について説明していきます。
気にしていなかった方も多いのではないでしょうか。
“トリミング”と”カット”の違い
“トリミング”と”カット”の違うを明確に回答できる人はいますか？
“トリミング”＝”カット”と認識している人がいるので、
ここでご認識をなくしておきましょう！
カット
動画編集のカットは、
以下画像の通り、カットポイントを指定して、
動画素材（画像素材など）のクリップを細分化する。
細分化したクリップの中から
不要な部分を削除し、動画と動画を繋ぎ合わせる。
この一連の作業を”カット”といいます。
トリミング
動画編集のトリミングとは
以下画像の通り、
冒頭と最後の不要な部分を短くして
一部切り出すこと。
この一連の作業を”トリミング”といいます。
トリミングの目的
動画編集においてトリミングをうまく行えばとても見やすい動画にすることができます。
だれでも見ていて不快にならない動画にすることや、
見やすい動画にすることによってどのようなことが起こるのでしょうか。
視聴維持率の向上
視聴者が動画に対してテンポが悪いと感じたり退屈してしまうと視聴意欲がなくなってしまいます。
そう感じさせないためにトリミングを有効活用しましょう。
それぞれのシーンにおける”間”を視聴者にとって気持ちのいいものにすることで、
視聴者は最後まで動画を見ることができます。
基本的に告知やチャンネル紹介は最後に置くことが多いので、
最後まで見てもらうことが必要なYouTube等ではとても重要な要素になります。
再生時間の短縮
不要なシーンを取り除くことで、
動画自体の再生時間を短くすることができます。
同じ内容の動画であれば短い動画の方が視聴者に対しての負担が少なくなります。
また最近では時間を節約するため、
通常の再生速度ではなく1.5倍で動画を鑑賞する方も多くなっています。
このようなことを踏まえて動画はなるべく短くコンパクトに作り上げることが求められています。
トリミングで気をつけるべきこと
見やすい動画にするためのトリミングも度が過ぎてしまえば、
これもまた見にくい動画になってしまいます。
取り除くべきところ、
うまく残す必要がある部分を区別する必要があります。
具体的には以下について気をつけましょう。
喋り始めのタイミング
ナレーションがある動画の場合、
ナレーションが主役になります。
間延びしないようにとだけ意識してしまうと言い始めや言い終わりが完全ではなくなってしまいます。
言葉の締りがなくなったり、
聞き取りづらくなってしまうのでしっかり残すようにしましょう。
しかし言い始める前の間はあまり視聴者に良い印象を与えないので、
細かく編集作業を進めることが必要になります。
必要な間は残す
内容が少し変わる部分や文章で言えば段落に当たるような部分では十分な間を残しましょう。
ここで十分な間を用意することで視聴者にも一息つかせることができます。
見ている側は初めて動画を見る立場です。
動画全体を把握しているわけではないので、
仮に間が無くなってしまうと対応しにくくなるので注意しましょう。
笑い要素について
言い間違えやちょっとしたアクシデントを笑い要素として動画内に残すのであれば取り除く必要はありません。
動画全体で適度にそのような場面があっても良いですが、
同じようなシーンであれば何度も残してしまうと視聴者は退屈してしまいます。
逆に、動画の雰囲気としてそのような要素を持たせないほうが良いと判断した場合には無理して残さずに取り除いてしまいましょう。
まとめ
動画は視聴者目線で編集を進めることが重要になってきます。
編集する立場であれば動画で伝えたいこと、
そして動画の内容は十分に把握できていますが、
視聴者はまだその動画を見たことがありません。
初めて動画を見る人でも内容が理解できるように、
そして退屈しないような動画に仕上げることが求められます。
トリミングは動画編集の基礎であり、
見やすい動画にするためにはトリミングの技術は欠かせません。
着実にトリミングの技術を向上させて行くことが動画編集技術向上に繋がります。
